舞台 信長の野望・大志~金泥の首~感想④

いよいよ信長上洛。


やはり、将軍を擁しているので、城を明け渡すのが早く次々と落ちていく。

ここの当たりがテンポよく淡々と進んでいくので、びっくりするけど、実際も瞬くような早さだったのだろうなと思います。


ここで格好いいのはやはり井伊直虎

緒月さんは去年から推しとの共演が続いていて、女性的な役から観たので、最初の登場シーンでもまた女性的かな?

と思っていたのですが、さすがは女性武将の中でもかなり著名な人物なので、立ち回りがかなり格好いい。

ただ、ここで瞼が「思ったよりも早く表に出てしまいましたね」と言っているとおり、直虎も平成の記憶を持つのが分かる。


因みに鶏冠井さん、れいなさんも言っていた通り、私も「徳川殿を呼び戻しますか?」からの「いいや、必要ない!!」が、元宝塚の男役らしさも見て取れてとても好きなシーンのひとつです♡


無事に将軍と京入りを果たし、この時代の経済、産業、海上交通などの要である堺を手中に治める。

戦に勝つなら金銭、武具を抑え、そして常に最先端を手に入れることが重要ですからね。

後は天才軍師。

(既に竹中がいるので、ここは冒頭にて。)


今井宗久とのシーンもうまく秀吉が説明してくれるけれど、秀吉は本当に歴史が好きなのだな。

と見ていて微笑ましくなります。

平成の記憶大事。

この舞台を切っ掛けに歴史へ興味示した人は、秀吉横に置いておこうよー。ってなります。笑


そして、いよいよ信長包囲網。

副将軍の地位も畿内5箇所の要職を断った上に、堺の自治権を願い出てしまってはさすがの将軍も不審がり、朝倉と共に信長包囲網へと打って出る。

光秀はここで完全に二人を見限りますけど、不思議なのは朝倉に織田へと降るのを進言しているところと、信長包囲網を止めさせようとしているところ。

しかも信長包囲網は『面倒事』なんですよね?

面倒事なのか…。

光秀が見ている先の世はどのような世なのだろう。

あんなに声を荒らげてまで、信長包囲網を止めさせたかった光秀。


本来であれば、ここで浅井が裏切り朝倉連合軍になる筈が、信長が先に手を打ったことで、夢のような盟約が成立。

市をお嫁に送ったことで、同盟関係にあるものの、正史で金ヶ崎にて裏切りに合うことを知っていたからこそ、念押しに来た。というところ。


でもここ、良いシーンなのですが、将軍様が気になって気になって気になって気になって仕方がない。笑


書道大会終わると光秀が出てくるけど、平成の記憶を持つ浅井も不安そうに信長へと声を掛けるのが印象的。


本当にこの時は浪漫を感じて、義兄弟の天下を治めようとしていたのでしょう。


感想⑤に続く。