谷さん舞台感想 その①

妖怪アパートの幽雅な日常

2019.01.11-2019.01.27

紀伊國屋サザンシアター


2019年最初の舞台。

タイトルを知っていたものの読んだことがなかったので、2018年末から予習していきました。


家族とは。

愛とは何か。


孤独な少年が妖怪のいるアパートに移り住み、皆と真っ直ぐに向き合って、家族になっていく話。


脚本の谷碧仁さんの原作の落とし込み方がとても上手い。今まで見たストーリーが確りとある.5舞台では一番と言っても過言ではない。

今でもそうです。


何が上手いか。


主人公にある霊能力の存在を無くしたこと。

これがないことによって、この舞台では話が観客に伝わりやすくなる。

そして、この舞台だけで話が完結。


それでいて、妖怪という日常に入れられた素材も魅力的に描いていて、期間中の前半戦ずっと感心してた。


推しも珍しく大人組で主人公の親代わりになっていくような存在。

人間なのに妖怪に間違われる作家先生だけど、可愛らしくコミカルで、それでいて自分の価値観を見出していて、主人公にアドバイスを送る。


このアパートには主人公の親代わりとか、兄弟とか、親戚とかたくさんたくさん家族が出来ていくんですよね。

血の繋がりではなく絆での繋がり、無償の愛を注いでくれる存在。

人間であっても妖怪であっても。

立場とか年齢とかも関係ない。


その中でも推しのキャラは主人公の意志を尊重しつつも、アドバイスとかをしていく役目で好きでした。


佳樹さんらしい。


声が安心する声なので、諭すところとか心がほっとするし、コミカルなところとかは動きが可愛らしいので、アニメとか漫画とかで小さく描かれるのもリアルだとこんなかなー?

という一色さんがいました✧︎*。


まあ、チケット増やした理由はカレイべで「脱ぎます」って言ってたのもひとつなんですが。笑


ただ、エゴサして「ただの谷佳樹」という言葉を書いている人が見受けられたのが残念でした。

これって個人的には悪口なんですが、褒め言葉に使っている人もいるみたいで「?」と疑問符が上がってしまう。


なんで悪口かというと役者って役になる者なので、ただの(そのままの)本人と言うのは「役を落とし込めてない」、「演技が出来てない」そういう事に感じられる。

確かに演技に本人らしさがあるのは、役者としての魅力だけれど、言葉としては「本人らしい」とか「彼にしかできない」とかそんな表現がいいのでは?

と個人的には思います。


友人でも褒め言葉と思っていた人いたので、よくよく言葉の意味を考えて使ってとは言いましたが…。

できれば、役者本人にその言葉を使っていないことを祈るばかりです。


円盤にならないので、ゲネ動画置いておきますね!


https://www.youtube.com/watch?v=z2AXa38IO_o