舞台『サイコーのパス』考察と感想

12/16-12/20まで中野ザ・ポケットで行われた『サイコーのパス』の考察を感想も交えつつ書いていこうと思います。粗筋としては、『山奥にある喫茶店に次々と現れる赤いセーターの待ち合わせをしている男たち。皆、経歴も出身も異なる。だが、待っているのは昔…

舞台『剣が君』は本当に対策ができていたのか?

舞台『剣が君』が無事に千穐楽を迎えたことを受けて、実際に行ってみて対策がどうだったかの覚書です。 また、舞台やイベント、ライブ、スポーツ観戦などの文化的興行は続けてほしいと思っているので、中止をしてほしいという内容ではなく今後もっと注意をし…

舞台 文豪とアルケミスト~異端者ノ円舞~

2020年最初の観劇。舞台『文豪とアルケミスト~異端者ノ円舞』続編決まるのがとてつもなく早く、しかも発表されたのが私の推し俳優である谷佳樹さんの円盤発売イベント(大阪)でした。W主演だし、白樺派メインだし、東京の会場を除いて全てが楽しみの舞台。…

谷さん舞台感想 その①

『妖怪アパートの幽雅な日常』2019.01.11-2019.01.27紀伊國屋サザンシアター2019年最初の舞台。タイトルを知っていたものの読んだことがなかったので、2018年末から予習していきました。家族とは。愛とは何か。孤独な少年が妖怪のいるアパートに移り住み、皆…

舞台『BIRTHDAY』感想

ウェーブマスター所属の役者、平野良さんの初演出作。ビジュアルなどを見て、最初はシリアスかと思ったのですが予告動画が出て、いやこれは違うなーと思って初日を見たらコメディだけど、コメディでありつつ照れ隠しなシリアスでした。【物語と人物、演出】…

舞台「文豪とアルケミスト余計者ノ挽歌」感想破

いつも勢いで書かないと後半書かないので、とりあえず続けて破の部分も書きます。序の感想↓http://b-hfty.hatenablog.com/entry/2019/03/10/215246破の部分は斜陽への潜書の部分ですね。ここの志賀さんが斜陽への潜書を拒む。多分、ここのあたりがゲームの志…

舞台「文豪とアルケミスト余計者ノ挽歌」感想序

15公演を終えて、今、この作品は生命力に満ち満ちていたな。そう思えています。この作品は時間にして2時間、120分にも満たない質量だけれど、公演を見終えると、それ以上にもそれ以下にも感じる倒錯的な気分に毎公演なりました。冒頭から導入部に掛けては、…

ツキステ。

今回でツキステ。も第6幕になりましたね。初演から2年と半年ほど経って、キャストも最初からだと5人が変わり、会場もとても広くなりました。最大の推しが変更し、舞台期間も被っていたので六幕は赤と黒、それぞれ1回ずつ観させて頂きました。結果から言うと…

オバケストラ! 感想 ③

間を空けると途中で死んでしまいますので、書きまーす!(時系列ばらばら)隠世LIVEの会の方々の自己紹介シーン!もう最高ですよね。ラップからヲタ芸からミュージカルから見られて凄かった。毎回の笑い。唯ちゃんの歌唱力ももちろんなんですが、途中から枕…

オバケストラ! 感想 ②

学校の下見にくる美琴さんとファーさんのところ。(シーンが前後していてもお気になさらずー)ここはみんな大好き荒川翔子さんの初登場シーン!翔子さんとても可愛らしくも聡明で柔軟で、そして夢のある乙女だなととても大好きです。オバケストラは好きなキ…

オバケストラ! 感想 ①

オバケストラ!10公演お疲れ様でした!そして、ありがとうございました。一公演一公演、楽しく、作品と向き合って拝見させて頂きました。最初、大元の原作が全然動いていないのもあり、妖、大正、歌、ダンスとかどうなんすか??となっていたのですが、ビジ…

舞台 信長の野望・大志~金泥の首~感想⑤

前回からかなり間が空きましたが、金ヶ崎の退き口の部分も読みたい方いらっしゃったので。2回に分かれます。笑ここから殺陣が苛烈を極めていくところで、かっこいい武将のシーンが立て続けに起こります。本来、浅井が裏切り、浅井朝倉と戦うことになるはずが…

舞台 信長の野望・大志~金泥の首~感想④

いよいよ信長上洛。やはり、将軍を擁しているので、城を明け渡すのが早く次々と落ちていく。ここの当たりがテンポよく淡々と進んでいくので、びっくりするけど、実際も瞬くような早さだったのだろうなと思います。ここで格好いいのはやはり井伊直虎。緒月さ…

舞台 信長の野望・大志~金泥の首~感想③

OPが終わって幕をいかした炎演出。とても短い時間で足利幕府の崩壊、戦国時代の始まりを説明している。足利は義昭まで続いているけれど、義昭の兄である義輝で終わりという認識が強い。光秀がどういった立場だったかは判然としないけれど、この時は帰蝶の従…

舞台 信長の野望・大志~金泥の首~感想②

織田と浅井でルートが変わるのですが、時系列を整理して合わせて書いていきます。初めに両者ともに世に躍り出た年の永禄3年から始まって、織田が桶狭間、浅井が野良田。この時に二人の中に平成の記憶が宿ったのだと思う。何がきっかけかは分からないけど、こ…

舞台 信長の野望・大志~金泥の首~感想①

2018/05/17-27にシブゲキにて開催されていた信長の野望大志 ~金泥の首~。まず、簡潔に言うと、脚本演出がとても良い。そして、そこに演技に殺陣、唄に秀でた方々が揃い踏みとなり、織田信長の始まりの時勢を、信長の野望というバックボーンを上手く使い、…