舞台 信長の野望・大志~金泥の首~感想①

2018/05/17-27にシブゲキにて開催されていた信長の野望大志 ~金泥の首~。
まず、簡潔に言うと、脚本演出がとても良い。
そして、そこに演技に殺陣、唄に秀でた方々が揃い踏みとなり、織田信長の始まりの時勢を、信長の野望というバックボーンを上手く使い、描いた作品。

金泥の首というタイトルから浅井朝倉の髑髏あたりまでやるのかという予想は少し歴史に触れている人ならわかる副題で、メインも織田と浅井に分かれる。
けれど、その副題と信長の野望の「自分が信長、ほか諸大名なって戦国の世を生きる」というゲーム性を上手く活かしていて、ただ戦国史をなぞるとは違う作品として確率していた。
感覚としては戦国時代の武将自体に、プレイヤーの平成の記憶が宿ると言うのが近いかなと思う。
宿っている意識は歴史好きというかもうオタクかな?と言うほどに歴史に詳しい。
「そこまで知っているの?!」
って驚く程に。
ただ、肉体はその戦国武将のもののままなので、身体が剣術を覚えているらしく平成の記憶がある武将も戦える。
強すぎない?
平成の記憶も持っていて、更に戦えるって強すぎない??

ただ、この平成の記憶がある武将たちの悩むところは、「真の歴史」を知っているから、その道の通りに進んでいいのか、それともより良い歴史を辿るために違う歴史を歩むのかという部分。
でも、武将として生きることになった漢であれば、その足で戦国大名として生きて、天下を。
という夢も出てくるわけで、歴史通りにも皆が描くこうあったらという思いも違ってくる。

だから、その物語は、夢は、その人それぞれの浪漫として幾つも産まれるのだろうなと感じた。

これが歴史ものでありながらも、「信長の野望」というタイトルを冠する舞台で、うまく「自分が将になったら」を表現していて、楽しめた。
自分が初めてやったゲームだったから、推しが出ていようとあまり期待値を高めにしないで行ったけれど、それが逆に良く、こんなに素晴らしい舞台にしてくれて感謝でしかない。

次は織田と浅井の進みを整理して、一本の物語にしてそれぞれの感想を書きます。

私の独り言感想。